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月刊メディカルサロン「診断」

子育て・・・ポジティブ思考の子供の作り方月刊メディカルサロン2007年5月号

ガン告知で示す反応に2種類のタイプが

社会人になって、多くの人を見ていると、本当にいろんな人がいるなぁ、と思います。医師の立場では、「ガンの告知」の瞬間に患者さんが示す反応も本当にいろいろです。

ガンを告知された瞬間に、お先真っ暗になって、生きがいのすべてを失う人もたくさんいますし、しかし、「なにくそ、ガンぐらい克服してやる」とファイトを燃やす人もいます。

人の分類で、まず大切なのは積極的か、消極的かです。この2つは人間性そのものを決めてしまいます。それとほぼ同様に、ポジティブ思考か、ネガティブ思考かという問題も重要です。

「難しいからイヤだ」という人もいますし、「難しいから遣り甲斐があるのじゃないか」という人もいます。「怖いから逃げよう」と思う人もいますし、「怖いから克服する価値がある」と考える人もいます。「つらいから、面白くない」と思う人もいますし、「つらいから楽しみなのだ」と思う人もいます。「あなたなんて嫌いよ」といわれたときに、「ああ、俺は嫌われていたんだ」と落ち込む人もいますし、「照れくさくてそう言っただけだろう」とびくともしない人もいます。

生まれたときは、皆ほぼ同じ脳内構造を持っているはずです。それが成長するにつれて、いろいろな方向性へと性格が分かれていきます。目指す方向性へと導くのが教育というものであり、特にこの時期は「子育て」とも言われます。

ポジティブ思考を生んだ母のあの一言

私が自分の過去を振り返ったとき、私の性格を作り上げた決定的な思い出がひとつあります。

母が、私の前にお味噌汁を出しました。私はそのお味噌汁を一口飲んだ瞬間、「熱い!」と叫んだのです。普通の母なら、ここで、「おお、熱かったか。可哀想に・・・。フーフーして冷ましてから飲むのだよ」とでも言ってくれるでしょう。

しかし、このとき母はそうは言いませんでした。私を睨みつけ「熱いからおいしいのだ」と一喝したのです。「熱いからおいしい」という言葉は、私の心に残りました。

その後の学童期、何度も「熱いからおいしい」という言葉を心の中で繰り返したのです。成人したとき、私が友人たちと比較して、異常なまでのポジティブ人間になっていることに気づきました。私のポジティブ性は、あのときの母の一言が作り出したのです。

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