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月刊メディカルサロン「診断」

サプリメントは必要か、不要か?月刊メディカルサロン2011年9月号

医学の動物実験では、ラットがよく利用されます。
ラットを2群に分けます。片方のラットには、大量の餌を与えて思う存分に、ラットが望むままに食べさせます。もう片方のラットには、与える餌の量を制限して、満腹にさせず、腹七分目状態を作り出します。さて、どちらの寿命が長くなるでしょうか?直感できるとおり、思う存分に食べ続けたラットは早死にします。それこそ、腹七分目状態のラットの半分程度の寿命になってしまいます。満腹が続くと死んでしまうのです。

「食べる」ということに関する実験研究はたくさんあります。サルなどの動物も研究に利用されます。
片方の群には思う存分に食べさせ、もう片方の群は食べる量を少なくして、必要栄養素をサプリメントで与える、というタイプの実験も盛んです。この実験からは、「食べる量は少なくしたけれど、必要栄養素はしっかりと与えた」群の方が、容姿も衰えることなく、活動性も高く、そして長生きするという結果が得られています。

サプリメントは必要か、不要か?アメリカ人には心筋梗塞や大腸ガンが多いことが知られていました。その原因は、肉食や脂肪食によってできる体質が原因であると1980年代の初頭に解明されました。しかし、いまさらアメリカ人が肉食、脂肪食をやめるのは不可能です。
そこで開発されたのが、青魚成分の「EPA」を含有するサプリメントです。当初は「肝油」という表現もされていました。「EPA」は、肉食、脂肪食によってできてしまう血栓性体質を解除する作用があるのです。このサプリメントのおかげで、食生活の改善が思うように進まなくても、心筋梗塞の発症を減らすことができるようになりました。

加齢に伴い、太りやすくなってきます。同じ生活をしていても消費するエネルギーが減ってしまうからです。その原因の一つが褐色脂肪細胞の活性低下です。この細胞の活性度が高い人が、「痩せの大食い」になることはよく知られています。
ミネラルの一種にクロムという成分があります。褐色脂肪細胞は別名をクロム親和性細胞といいます。クロムが褐色脂肪細胞に反応を促す役割を持っているからです。クロムを一定量きっちりと摂取すると、褐色脂肪細胞の活性度が高まることにより、若い頃の消費エネルギーが維持され、太りにくい体質になります。1日に400μg(マイクログラム)以下の摂取量なら、害はありません。アサリやハマグリなどの海底の生物に含まれていますが、それを食事から多くとるのは困難です。

人体の活動は、脳内活動、肉体活動を含めて、すべて化学反応で成り立っています。考え事をする、筋肉を動かす、消化吸収する、心臓が動くなどの人体活動はすべて、何かの化学反応の結果です。化学反応の基本は、

A+B→C+D

です。AとBは原料。CとDは反応産物です。原料であるAとBがたくさんあるほど、反応産物であるCとDはたくさん作られます。また、矢印の方向に早く進める役割を持つものが酵素です。人体には数百種類以上の酵素が存在しています。その酵素の構成に関与するのが補酵素です。ビタミン類やミネラルは酵素や補酵素に属します。ビタミン、ミネラルがないと化学反応の進行が遅延してしまいます。
グルコサミンをたくさん摂取すると、関節の軟骨が補修されるといわれています。Aであるグルコサミンが増えれば、Cに相当する軟骨構成成分(グルコサミノグリカン)が増えるからです。グルコサミンが関節の痛みに効くといわれるのはそのためです。

同じ肉食系の民族でも、赤ワインを飲む民族には心筋梗塞が少ないといわれています。赤ワインのどの成分が効いているのかが盛んに研究されています。かつては、ポリフェノールといわれていました。最近、レスベラトロールという新成分が発見され、動脈硬化予防をテーマとして研究がすすめられています。

太っている容姿を許容できない社会になってきたようです。ですから、ほとんどの人にダイエット気分が必要になっています。「満腹続くと死んでしまう」という格言も底辺に存在します。しかし、現代は何かと頭を使わなければいけない時代です。パソコンが世に現れる前と比べると、1日に必要とされる脳内活動量が飛躍的に増えました。脳内での栄養素の消費量が桁外れに増えているのです。摂取する総エネルギーを控えた上で、必要な栄養素はたっぷりと摂る必要があります。特に、月に1回の生理や出産を迎える女性は、栄養喪失も大きく、男性に比べて栄養素はしっかりと摂らなければいけません。

「サプリメントは必要か、不要か?」と言われれば、「必要といえば、必要。不要といえば、不要」と答えざるを得ません。しかし、このような社会背景、健康管理学から考えると必要とならざるを得ないのも現実です。

となると、サプリメントの選別という重要問題に直面することになります。悲しいことに、世に流行した成分があれば、「見よう見まね」でその成分を使ったサプリメントが横行しています。「売れそうだから、製造してしまえ」という程度の発想です。
幸い、私は健康管理指導をテーマとして、毎日大勢の人と健康管理に関して話し合い、採血を中心として健康状態をチェックし、指導を行っています。その中からサプリメントを誕生させ、定期的な健康状態のチェックと通して、そのサプリメントの有用性、品質を確認していくことができています。

知恵と工夫と研究成果を結集させて、利用者の反応を確認しながら、「知る人ぞ知る」といわれる高品質で優秀なサプリメントを世に送り出していくのも、私の社会的使命かな、と思うにいたっています。

診療現場で生まれ育ったサプリメント「メディカルサロンブランド」

四谷メディカルサロン

メディカルサロンにおいて診察・採血を繰り返しながら、身体状況の変化を追跡し、改良を重ねて、「極めて優れており、有用である」と判定されたものだけが、メディカルサロンブランドのサプリメントとして成立しています。

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