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月刊メディカルサロン「診断」

成功人生と不成功人生、大成功人生月刊メディカルサロン2011年10月号

社会人になった日から、人生の成功を目指す具体的な日々を送ることになります。それが人生ドラマを形成します。女性は「成功を目指す」という具体的な思いが乏しいようですが、人生の結果に大きく関与することですので、これを機会に明確に意識するようにしてください。

男の場合

人生妻を迎え家庭を築き、協力しあいながら家族を形成し、仕事を通じて社会に貢献し、強い欲を出すこともなく真面目に務め、不慮のトラブルに出会わないように配慮し、法律と道徳を守り、悪いことをせず、定年するまでに一定の蓄積を作り、年金と合わせて残りの人生を安心して過ごせるようにする。これは立派な成功人生です。

「人を使う人」として君臨する道、「人に使われる人」の中で成功を目指す道、人とのかかわりを極小にして成功を目指す道。成功を目指す道にはいろいろありますが、「座って半畳、寝て一畳」ですから、一個の人間としての頂点は同じです。自分が選んだ道をまい進してほしいものです。

男には、夢と志を抱いて大成功を目指したいと願う人が一定の割合で存在します。その者たちは一般の成功を目指す者とは違う人生を歩み始めます。そして、ごく一部の大成功者が生まれますが、大半は不成功に終わり、失敗者に落ち込みます。

大成功を目指した者は事業系の借金を背負うことが多いので、大失敗のリスクは高まりますが、それを覚悟して歩んだ人生ですから後悔してはいけません。しかし、大失敗の原因を今、振り返ってください。遊興にふけりたい、見栄を張りたい、取り組むべき事業以外に手を出したい・・・そんな思いにとらわれた時期はなかったですか?それらは資金的なロスだけでなく、人望低下を招いて失敗の主因になっていたのです。質素倹約を旨とし、従業員、取引先、社会のためにという思いだけなら、そうはならなかったのです。

大成功を目指す人生を選択するのなら、納得できる成功を収め、今すぐ仕事を辞めても残りの人生は裕福に生きていけるという資金的蓄積ができるまで、決して油断してはいけません。そして、そのときまでは結婚しないほうがいいです。若い時に家族を支える資金は不要という状態にして、その資金を蓄積あるいは事業に運用すれば、成功率が高まるだけでなく、より早く成功を収めることができるからです。40歳を超えても、50歳を超えても、成功していれば、その時点で妻として迎えられる女性は社会に大量に存在しています。ただし、大成功を収めたときにその大成功の半分はそれまで付き添ってくれた妻の功績であると素直に認め、直ちに資産の半分を躊躇なく妻に差し上げられるのでしたら、早く結婚してもかまいません。

女の場合

愛する男性とめぐり合って20歳代で1人目を出産、やがて、2人目、3人目を出産し、子育てしながら生きていくのが普通の道です。若い時に結婚して、夫と一緒に苦労しながら夫婦で成功を目指します。この普通の道には、子育て終了後「大仕事を成し遂げた」という充実感とともに、自己の喜びを満たす人生が待っています。若い時の苦労を乗り越えた立派な成功人生です。

男と同様に、女にも大成功を目指したいと願う人が一定の割合で存在します。生活レベルが低下し、自由を失うことになる出産・子育てを20歳代で行うのは論外だという気分でいます。若い時は年に2回くらいの海外旅行を楽しめ、日ごろはおいしいランチを食べ、時には豪華なディナーに誘ってもらえ、自由を謳歌したいと思っています。心の奥底には、「そのうち、大成功している素晴らしい男性が現れて、結婚し、私をさらに裕福にしてくれる」と思い込んでいます。昔、流行った映画「プリティウーマン」の影響をどこかに受けています。その道へと進むのが「大成功を目指す道であり、リスクも大きい」ということをきちんと認識していない女性が多いのは、嘆かわしいことです。

このような人生を歩む一方で、生涯を貫く仕事を持つことができれば、その女性の人生は立派です。大成功している独身男性に迎えられなくても、悔いのない自己の成功人生になることでしょう。

しかし、「そのうち大成功している男が迎えてくれる」という思いが、心の隙、油断となって、自分が辞めてもすぐに代わりが見つかるような、たとえば1年単位の派遣契約のような仕事を繰り返すだけで、キャリアを積んで生涯を貫く仕事を持てる女性になっていない場合があります。しかも、心の隙のために、まとまった貯金さえできていません。不成功人生

そして気がつけば、40歳が近づいています。この年齢は初産困難年齢で、ある日突然的に気付いてしまったタイムリミットに戸惑います。その戸惑いの背景には女性が持つ人類継続の本能が存在します。もともと初産は20歳代でなければいけないと医学部では習ったものです。不妊治療という巨大な事業が芽生え、産科医たちが社会に向かって、「初産は20歳代でするべきですよ」という教育・啓蒙を放棄しました。その弊害にもさらされています。結局、いつの間にか不成功人生になっているのです。「自分らしく」や「充実」という甘言に彩らせて言い訳してはいけません。

男であるなら、大成功を目指したけれども失敗に終わった人生ということになりますが、その状況に落ち込んでしまった女が、今の日本社会には一定の割合でいます。親がいるおかげで生活はかろうじて成立しますが、親がいなければ生活保護のレベルになってしまいます。しかし、男の失敗者とは異なり、多額の借金ができているわけではありませんので、簡単な復活の手立てがあります。そのキーワードは・・・。ここではそれは語りません。個別に話す機会があればお教えします。

そして

どんな人生にも、1つの道を選択して歩み始めた初期のころには、夢を抱いて満足する日々があったのですから、不成功に終わっても決して後悔してはいけません。もともと人は裸で生まれ、親の存在以外は何もなかったのです。何かがあるだけ、何かがあっただけ幸せなのです。

また、普通に成功人生を歩んだ男女は、自己の成功に誇りを持って胸を張ってください。そして、稀な大成功人生を収めた男に妬み、僻みを抱いてはいけません。大成功人生を収めた男のもとで、新たに成功人生を歩める人が大勢生まれるのですから。

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