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患者と医療機関従事者(医師、看護師、事務員、その他)とが接する現場の改革

2.常時相談可能システムと医薬品事前処方…医師への携帯電話を含めて月刊メディカルサロン2008年6月号

「その場限りではなく、常時健康を守る体制を作る」と宣言するのなら、当然、携帯電話を所持し、急病時にはいつでも電話で応じられるようにしなければいけません。
メディカルサロンを創業した頃は、ちょうど携帯電話が普及し始めた時期と一致します。真っ先に携帯電話を活用したものでした。

この携帯電話は実に役立ちました。拠点である四谷メディカルサロンを離れていても、電話連絡を取って、従業員に指示することにより、医療サービスを常時提供することが可能になったのです。
「医師の出不精」を批判し、「私の診療を求める人がいるなら日本中どこにでも出かけていく」とも宣言し、四谷メディカルサロンを離れていることが多かった私には、携帯電話は貴重な存在でした。

急病時には電話で相談に応じます。救急車を呼ぶような緊急時には、搬送された病院と連絡を取り合うことになります。また、ちょっとした病気のときは、病状を聞いて、本拠である四谷メディカルサロンから「至急」で薬を届けたりします。急病コールにおける投薬は、電話で病状を聞いた後、利用する医薬品を本人に説明し、その後に四谷メディカルサロンへ私から電話をして、従業員に処方の内容を話すという過程で行われます。その指示を受けた従業員は、カルテにその処方を代筆して記入し、その上で当該医薬品を手配します。処方箋の代筆は医療現場では広く普及しています。代筆しても医師が立てた治療プログラムであることに変わりはなく違法性はありません。昨年12月の厚労省通達においても追認されています。当然この一連のやり取りの解釈は「医師が処方し、従業員がカルテに代筆して、医薬品を手配した」です。
しかし、この代筆に対し、行政側は「医師が指示して、代筆した従業員がその医薬品を処方したことになる」という新解釈をあてはめ、クレームをつけてきています。

さて、携帯電話には「急に熱が出てしまいました。重要な仕事があるので、今すぐ何とかしたいのですが」という電話もよくかかってきました。
そんなとき「あの薬を手元に持っていてくれたら、電話で薬の飲み方を指示して、すぐに解決できるのに」と思うのは当然です。この思いが進化して「頻繁に使う薬は、あらかじめ所持しておいてもらおう」と考えるようになりました。医薬品事前処方の始まりです。

この医薬品事前処方システムは、「病気になってからの治療」に適応される保険診療では不可能です。自由診療だからこそ、実現することができたシステムです。

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